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ヴァイオレット・エヴァーガーデンを観ての感想
少女漫画の類で”オタク”と言われる人たちの間で人気になっている漫画ではないか?との先入観から、心動かされる漫画ではないだろう。と思い、観ようと思ってなかった
しかし、
最近の金曜ロードショーは自分の中で面白いと思える映画が多い事や
金曜ロードショーで流される程の漫画なのだから、面白いのかもしれない。と興味が湧いてきた事で鑑賞を決意
結果
- 40代のおじさん感動
- メールより手紙に心動かされるのは何故なのか?と考えるきっかけになる
- 年賀状人気を回復するための郵便局の差し金だろう。と自分の性格の悪さを認識
- 認知症の人たちの活動に手紙を書くことも取り入れられないか?と考える
先入観だけで判断するのはいけないな。と反省
ブログを見ている方にも自信を持って勧めたい
ヴァイオレット・エヴァーガーデンとは
自分が視聴した範囲内での知識ではあるが
戦争で戦う事や上官から指示されて動く事しか知らなかった”ヴァイオレット・エヴァーガーデン”という名前の少女が終戦によりやる事を失う。
ある日、元上官の友人という男が現れて引き取られ、手紙を代筆する仕事をするようになる。
タイピングの技術や勉強は優秀だが感情が欠如し、人の気持ちを理解することができなかったヴァイオレットだが、人との出会いを繰り返しながら、感情を理解していく物語だった
自分なりに考えたこと
まず思ったのは、
年末が近づくこの時期に手紙の大切さを知ってもらい、年賀状を買ってもらおうという思惑か?と意地の悪い事を考えてしまった
郵便局の方すみません
次に思ったことは
人はなぜ手紙をもらう事が嬉しいのだろう?と考えたこと
私の周囲だけかもしれないが、メールと比べて手紙で気持ちを伝えた方がより伝わるような印象を持つ人が多い
それはなぜか?
1つは手紙の方がより時間がかかるという事ではないだろうか?
手紙で書き間違えをすると消しゴムで消すか、書き直すかの2択になる。
メールでは削除キーで簡単に消せるし予測変換等を使用することにより時間を短縮できる
送る際にも、手紙では折りたたんで封筒に入れる。郵送するなら封筒に住所を書きポストに入れるという手間がかかる。直接手渡すにしても時間がとられる。
一方メールはというと、宛先もデータとして入っている事が多くワンタッチ、送信するにもボタンひとつ。
こういった事からメールと比べて手紙の方が受け手の人の事を考える時間が多いので思いが伝わるのではないだろうか
認知症の人と手紙
職業柄認知症の人に対して手紙を活用できないかと考えた
以前認知症の人の言葉で、
“認知症を持った方は他人の感情の変化を敏感に感じやすい”と話していたことを思い出したからだ
物忘れ等の症状が出てくると、他者から物忘れの指摘や行動を注意されることが多くなり自分に自信がなくなってくる。
そうなると相手の表情の変化や言動に敏感になるという事ではないだろうか
一般的に日本人は自分の思いを相手に伝えるのが下手だと言われている。
私自身も妻から「ちゃんと思いを伝えないとわからない」とよく言われる
映画でも
”思いを直接伝えきれないので手紙にして相手に送る”というフレーズが出てくる
そこで
デイサービスやデイケアの活動の中で、家族に対して思っている事や感謝の気持ちなどを文にしてみる。という事を取り入れるのも良いのではないか
短期記憶障害がある方もいらっしゃると思うので出来る範囲内でよいと思うのだが、少なくとも家族との良いコミュニケーションにもなると思うのだがどうだろう