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地域連携会議
先日急性期病院の看護師や退院支援の担当スタッフ・地域包括支援センターのスタッフ・市の職員が集まり認知症の人たちに対してどのようなサービスが必要であるかを検討する会議を行った。
会議の中で出たのは、認知症の前段階であるMCIレベルの人達に対してどのようにアプローチしていけばいいのかといったことや、各施設が抱えている問題点について意見交換をした
病院の意見としては
認知症の方が入院してきた場合に軽度認知症であればある程度の対応は可能であるが、中度から重度で帰宅要求による徘徊や易怒性のある方については対応に苦慮しているといった意見
地域包括支援センターの意見は
認知症初期対応支援チームが設置されているが実際のところ活動しているのは地域包括支援センターのスタッフのみで地域に設置されている認知症拠点病院との連携がとれていない。高齢者の増加により訪問する件数が増加してきておりマンパワー不足といった意見
市の職員の意見としては
家族や兄弟のいない中度から重度の認知症者が入院する場合、どのように入院手続きを済ませてけばいいかわからない。といった意見であった
解決していくには
病院の問題を解決するには
地域の認知症に詳しい病院(精神科の病院)や医師と連携をとっておくことが必要ではないか
今回初めて地域の担当者と顔を合わせた感想として、こうやって顔を合わせる事で”お互いに大変ですね”といった感情が湧いてくるし、ちょっとした頼み事もやり易くなる
コロナ感染の拡大によりオンラインでのやり取りが活発になってきているので毎月~3ヶ月に1回程度、現状報告といった形で話をすることもよいのではないかと思う
地域包括支援センターの問題に対して
マンパワーの問題については地域で選出されている民生委員や区長さんを巻き込んで、訪問および情報収集を行っていけば負担の軽減につながるのではないかと思う
認知症初期集中支援チームについては先程と一緒で、顔を合わせる機会を作ることが解決につながっていくのではないか。医師との話合いが難しいようであれば会議の内容報告を行うことで、初期集中支援チームが活動を行っているというアピールに繋がるのではないだろうか
市の問題については
一時的にでも入院して治療が行えるように、市町村が責任を持てる制度を導入したらどうか
成年後見人制度を活用するのが1番良い方法だとも思うが、選任に時間がかかったりすることが考えられるので短期間だけでも市町村が責任を代行する制度があればスムーズに行くのではないかと思う
今後の展望
今回ほかの施設の話を聞くことで、地域の施設が抱える問題を知ることができた
会議がなければお互いがお互いの主張をするだけになっていたのではないかと思う
実際私たちは、「これは包括支援センターの仕事だろう。認知症初期集中支援チームは名前だけで何も活動してない」などと陰口をたたいていた
でも実際話を聞くと
包括支援センターのマンパワー不足を少しでも和らげるため病院でできることがあれば協力し、地域の認知症者の病期の進行抑制や家族の相談を受け入れないといけない。と思えるようになった
このような会議を持続的に行うことで、認知症に苦しむ方やその家族が減っていくのではないかと思う
勇気を出して色んな提案をし、スピードを持って対応していこう
最後まで読んでくださりありがとうございました