認 活男【にん かつお】ブログ
認知症看護認定看護師の情報発信活動ブログ
人生論

人の死について

「死」とは何か 
イェール大学で23年連続の人気講義 

「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義

職業柄、人の死に立ち会う機会が非常に多くあります。先日たまたま書店で上記の本を見つけ読んでいたところ人の死って”いつ”になるんだろうと考えさせられました。

一番印象に残っているのがこの表です

左が生まれたとき、右に向かって年を取っていくことを表してあります

ABCの位置は身体機能(心臓が動く。呼吸や消化ができる)が活動できている状態

Bは認知機能(人格)が活動できている状態

なので、AとCは認知機能(人格)が作動できていない状態

Dはどちらも活動できていない状態

どのときに人は死んだと考えるべきなのか、Cの位置(認知症と診断されている位置)を人の死と考えるか?

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Cの位置では認知症でなくても

気管切開をして長年呼吸器をつけている人や寝たきりで拘縮してしまっている人もいます。

認知症を患い、記憶障害や実行機能障害(段取りを立ててこなしていく能力の障害)があっても毎日笑顔で過ごされている方もいらっしゃいます

私の意見としては

生きている」だけなのか
「活きている」のか!
に尽きると思います。

毎日親しい人(親族以外でも)が近くにいて感情が表現でき、楽しく過ごせるのであれば「活きている」といえるのではないでしょうか。

その逆で身体機能は活動しているのに、毎日ベッドに寝たきりで誰も声をかけることもない。刺激のない毎日を過ごしているのは活きているとはいえないと思います。(あくまで私の意見ですが・・・)

死とはいつ来るかわかりません

普段から自分の死についてはもちろん

親しい人の死が迫っているとき、どのように決断するか。

具体的には  呼吸器をつけるのか、つけないのか?

呼吸器は一度つけると外すことはできません

(救急車で運ばれた方の家族が「一人では決断できません」と迷っているところをよく見かけます)

先送りにせず、すぐに話し合うことをおすすめします

ABOUT ME
認 活男
准看護師として認知症看護に関わり始め看護師へとステップアップ、在宅や介護保険制度に関わる知識が必要と考えケアマネージャーの資格を取りました。そんな時に同居している祖父がアルツハイマー型認知症と診断され家族としての介護がスタート。昼間は仕事で認知症の方と関わり、その他の時間は自宅で認知症介護という日々を送りました。精神的にも肉体的にも疲れましたが、その時の経験を生かして、認知症に苦しむ方達のために活動をしていこうと決意。認知症看護認定看護師の資格を取得して現在は認知症者本人やその家族、看護師・介護士からの相談や指導に関わっています