目次
研修に行き学んだ事
コロナ感染症が蔓延する中、某病院へせん妄研修に行かせて頂いた
うちの病院でもせん妄対策を充実させるべく、病院内で対策を周知させる方法や技術の習得といったことを目的とした研修だった
いった結果は
やっぱり勉強するのはいい
発見がある
せん妄に対する知識は習得したつもりでいたが、
知識を再認識できたり、こんな風に指導すると分かり易いんだ
といった学びがあった
せん妄の基礎知識(症状)
せん妄とは意識の障害である
一日や数日のうちで良くなることもあれば、悪くなることもある
つまり
変動するという事
お決まりのパターンとしては、
昼は落ち着いていたのに
夕方から夜にかけてソワソワしたり落ち着かなかったりして
注意障害があらわれる
その他の症状としては
- 睡眠障害、昼夜逆転
- 感情が短期間でかわる
- 幻覚や妄想に似た症状
- ボーッとしている
- うつのように見える
- 日付や時間も間違い、場所がわからなくなる
がある
入院してきた患者の中でも数日前位からこのような症状があった。
という方が少なくない
せん妄の基礎知識(原因)
せん妄には必ず原因がある
老人が起こすせん妄の3大因子
①炎症 ②脱水 ③薬剤の変更や開始
である。
その他にも
電解質異常、便秘、痛みなどがあるが
今日ちょっとおかしい。と感じたらとにかく体に異常がないか調べる必要がある
(時々脳梗塞や脳出血の場合もあるので要注意)
私がなるほどと思ったこと
いま私が悩んでいる事は
看護師はせん妄症状だろうと考えるのは得意だけれども
原因を考えるのが苦手だという事
原因の予測を立て、それを改善しないとせん妄を起こし続ける
足の骨折をしていて痛み止めばかり飲んでいても良くならないのと一緒で
治療をしないと良くはならない。むしろ悪化していく
だから
せん妄を起こした時にせん妄の改善薬を服用する事に加えて
(非薬物療法が大事ですが・・・)
原因の治療をする
その癖をつける行動として
せん妄と判断した=バイタルサイン測定
(熱・脈・血圧・酸素飽和度)を計るという事
そんな事?と言われるかもしれないが、自分が一番なるほどと感じたこと
脱水なら血圧が少し下がっているかもしれないし
感染なら、ほとんど熱が上がりだす
この関連付けは絶対に病院に帰ってからやっていこうと心に決める
おさらい
ざっくり言うと
夕方から突然、認知症のような症状が出てきたらせん妄状態の可能性が高い
せん妄状態には原因が必ずある
その原因を見つけることがすっごく大事
そのために
突然認知症のような症状が出始めたら
”バイタルサイン(熱・脈・血圧・呼吸・酸素飽和度)を計ることを忘れない”
これは大事
最後まで読んで頂きありがとうございました