目次
蛭子能収さんについて
漫画家の蛭子能収さんは2020年にテレビ番組で自身の認知症を公表した
気取らずマイペースな生き方をしているイメージで
俺は小さいころから、人に笑われるのが好き。ありのままの俺の姿を人が喜んでくれる。
「認知症になった蛭子さん」より引用
それは「笑われた」という感覚よりも「笑ってもらえた」と思っている
と述べてらっしゃる通り、周りを明るくさせるキャラクターだと感じながらテレビを拝見していた
その蛭子さんのコメントを読む機会があったので
認知症看護や介護に通じるヒントがないか考えていこうと思う
蛭子さんの認知症の種類
蛭子さんの認知症は
レビー小体型認知症とアルツハイマー型認知症の混合型と発表している
アルツハイマー型認知症の特徴である物忘れ(短期記憶障害)や
レビー小体型認知症の特徴である
- レム睡眠行動障害
(睡眠中に悪夢をみて大声で寝言を言ったり、怒る・怖がる・暴れるなどの症状で睡眠中に奥様を叩いたりすることがあったとの事) - 幻視
(洗濯物カゴが妻の顔に見えたり、本棚の本が燃えたように見える症状があったとの事)
がみられていた様子であった
認知症者とのコミュニケーション
蛭子さんはこんなことを述べている
「認知症だからって特別扱いせずに、普通に接してくれたらいいな。自分の話で誰かが笑うと、すごくうれしいよね」
何かハッとしてしまう言葉だと思う
私たちは認知症者に対して
- 可哀そうな人
- 気を使わないといけない人
- 守ってあげないといけない人
- 何を言っても忘れてしまう人
等、知らず知らずのうちに差別をしてしまっているのではないか?
もっと、ざっくばらんに対応してもいいのではないかと思う
病院や施設である出来事として
- 風船バレーをしている時に顔に当たった時
- ホールに食事をしに来たが何で来たのか忘れてしまった時
- 会話の途中に会話の流れとは違う事を発言した時
お笑いで言えば、ツッコミを入れる。という事は全然ありで
むしろ積極的にツッコミを入れてもいいと思う
私も認知症の方と接している時には
「あらー、ボケてしまったですね」や
「三途の川を渡り損ねたですね。次は渡り損ねないでくださいね」等
積極的に発言するようにしている
そうすると、ほとんどの方が
大笑いして「またそんなこと言って」と返してくれる
イメージ的には
“綾小路きみまろさん”に近いと思う
注意しなければならないこと
ただ、
みんな同じように接しているかというとそうでもない
例に出した
“綾小路きみまろさん”が好きな人はライブを観に行くだろうし、
嫌いな人はテレビに映っただけでチャンネルを替えてしまうだろう
つまり
冗談が受け入れられる人、入れられない人がいるという事
病院や施設では、テレビのチャンネルを選ぶ事とは対照的に
患者さんはスタッフを選ぶことができないので、スタッフが気を付ける他ない
気を付け方としては
- 事前のデータを収集しその人の性格をよく知っておく
- 言い方や表情に気を付ける(ぶっきらぼうに言わず、笑顔で‼)
- 冗談が通じない人もいることを知っておく
事が必要ではないだろうか
それでも冗談を言ったときに立腹された時には
謝るほかない。と思います
だって、認知症のない方でも
良かれと思って冗談を言ったら通じないことがありますし・・・
要は
お互いが笑顔になれるコミュニケーションができればよいのではないでしょうか
最後まで読んで頂きありがとうございました